嗅覚障害とは匂いを感じる機能が低下したり、完全に失われた状態をさします。
■嗅覚(匂いを感じる)の仕組み
鼻の奥の最上部(嗅裂)にある「嗅粘膜」に匂いの成分が到達すると、電気信号が嗅神経を通じて大脳へと伝達され、匂いとして感知されます。
この匂いを感じる経路のどこかで障害が起こることで匂いを感じにくくなります。
■主な原因
1.気導性(きどうせい)障害
鼻の炎症や腫れ、空気の通り道が塞がれることで、匂いの分子が奥の粘膜に届かなくなります。
・原因:副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎)、アレルギー性鼻炎、鼻茸(鼻ポリープ)など。
2.嗅神経性(きゅうしんけいせい)障害
匂いを感じるセンサー(嗅神経)がダメージを受けて匂いを感じにくくなります。
・原因:ウイルス性の風邪、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、薬剤など。
3.中枢性(ちゅうすうせい)障害
嗅神経から送られた匂いの情報を処理、認識できなくなる障害です。
・原因:頭部外傷(脳のダメージ)、脳腫瘍、加齢、アルツハイマー病など。
■治療と対策
原因となっている疾患(副鼻腔炎やアレルギーなど)の治療をまずは優先して行います。
風邪などに伴う一時的なものは自然に治ることもありますが、長引く場合は早めに耳鼻科を受診することをおすすめします。